ディスクブレーキの話
追補版

自分の乗るマシンをディスクブレーキにして二カ月位経つ訳なのですが、端的に言うと

「なんで早くディスクにしなかったのか

これに尽きます

前回のビジネスバイクのディスクブレーキを強化してみました、その結果

でも書いたのですが
所謂街乗り通勤マシンなので
最近になって実感したのだけれども、当然手段としてのライドがかなりの量を占めるから、油断してる時、眠いとき、集中力を欠いてる時、飛びだし等やむないトラブルに巻き込まれるとき…
まあ当然色々毎日違うんだけど、どんな状況でも正確に制動して正確にアプローチできるというのはかなりアドバンテージがあるのです。

 

結果だけ言うと、ここ2か月2回

・出会いがしらのヒヤッとする場面

・前方不注意のタクシーに巻き込まれそうになった場面

が、ありまして、どちらも正確な制動のおかげでしっかり回避できました。

これはかなり大きいアドバンテージ


実はこれがかなり大事な目線でして、コンペティショナルなマシンなら、そういう状況だから必要なんでしょう?って言われるかもしれないので、敢えてもう一度繰り返すと、街乗りをしていてそれを感じたのがキモなのです

これはつまり、ブルベやトライアスロンは疲労との戦いになるからライド時間が5時間を超えて握力も集中力も体力も精神力をも欠いたらどうなるか、という問題にかなり応えられるんじゃ無いかという話で
その状況できちんと制動して安全に走行出来るのはかなり有効な投資だと思うのです

ロードレースと違うのは
競技中、もしくはライド中は相手との車間が拳一つなんてのは、まあ、あり得ないので
(特にトライアスロンは…そうですよね?)
ブレーキシステムの違いによる、減速感の違いで接触とか、急制動が効いてしまったがために接触とかが無いから
この改善はデメリットを何も内包しないわけでして。

今年も1day250kmオーバーライド、2day350オーバーライドあると思うんだけど、今のところディスクブレーキ以外選択肢は無いなあってのが、素直な感想で

 

ただのクロスバイクだから…

ええ、もちろんディスクブレーキなのですよ

この下のライブラリを見ながら読んでもらいたいのですが

この25kgってのは、パナソニックの電動スポーツ自転車JETTERのドライウエイトなんです

 

この重量、重く見るか軽く見るか意見が分かれるんだと思いますが、現実問題として数字だけ考えると

 

電動スポーツ系自転車は25kgあって
これに、体重70kg+着衣重量4.5kgが所のビジネスマンが乗って
それにpcとか資料とかてんこ盛りのカバン(推定5.6kg)がマウントされて、そのバイクが32kmでてフルブレーキングしたらVブレーキとか、チャチなワイヤー引きディスクじゃ止まらない訳です

 

まあまあな重量のDHバイクの重量がも20kgを割っています、スピード域は違いますが、彼らのブレーキは油圧で、ローター径も大きいのでしっかりとした制動力を得られます。

 

それを考えれば、テクニックやコントロールということを考えないでブレーキを引く=安全に停車できるという性能が必要なわけですから

油圧のシステムであっても、ローグレードのやつならば
寿命なんてたかが知れてますし、そもそもの制動力も限界はそんなに高くないわけです。ガスケットやピストンリングの耐久性も高くないわけですから、特に社用車の様な月間走行が200㎞を超える、重量級のデンドウビジネス/スポーツ車はある程度のグレードの油圧ブレーキのシステムが必要になるということです。


やはり、現実を知るのは大事でして
まずは死なない事が一番ですから、この手の車両は安全に止まれる仕様にするのが最優先事項です。

 


今回このJETTERのブレーキをSHIMANO/M7000系SLXに換装してみました

そもそもMTB系コンポのSLXのシステムを入れることによってブレーキパワー自体かなり改善しましたし、業務用ですから現場から現場の移動のストレスをなくせば次の仕事のモチベーションが上がるわけだから、ブレーキのストレスをできる限り低減することでバイクの価値が上がります。

 

実際この仕様にする事でブレーキへの不安はかなり低減したようです。

車両保険等も出てきましたが、トラブルを未然に防ぐこういった保安パーツの改良も広義で保険の意味を持っているのではないのでしょうか、と思っています。

 

 

 

今更なんだけどチューブレスの利点ついての話

(加筆してアプデしていくので11月版ね?)

 

MAVICが参入してきていよいよロードチューブレスが身近なものになってきたわけなのですが

 

このチューブレスとチューブレスレディ、初代の扱いにくさが(タイヤレバーが折れるまではめあいが堅かったとか、ね)

祟って、浸透が遅れたのは全くをもって残念なのですが

①リム側の形状が改善されたこと

②タイヤの気密性が年々向上してきていること

③シーラント材が改良されていること

④タイヤ装着時の緩い硬いのばらつきがなくなりつつあること

 

を踏まえて、もうエントリーレベルのライダーにもこの恩恵を享受してもらって全く心配ないんじゃないかなあと思っているわけです。

 

私も登壇したサイクルモードの最終の講義でIRCの山田さんにチューブレス講座をしていただいたのですが、どちらかというかオペレーションする側の習熟が使う側の習熟に追い付いていないという実感すら覚えます。

実際、イベント等で装着車は年々増加していますし、使ってみると論より証拠的な話し方をすると、快適で安全で速い、これに尽きます

写真はキシリウムプロUSTですがキシリウムエリートUSTでも充分

その魅力を享受できますので、ひとまず今の完成車装着ホイールはちょっと…というライダーさんは装着を検討してみるのも、良い性能アップにつながるなあって実感としてありますね。

 

タイヤの価格は、いわゆるチューブ用タイヤに軽いチューブの価格を足したような価格設定ですから、価格的なデメリットというのはすでに感じることができません。

 

シーラントは半年に一回くらい交換して、チューブレス用シールテープを使うタイプの一般的にチューブレディといわれているホイールはこれも交換した方がいいでしょう

 

ただ、おそらくチューブドタイヤがパンクする回数に比べて、チューブレスタイヤがパンクする割合はかなり下がるので、のちにチューブを購入する価格を合算したらチューブレスの方が経済的かもしれません。

なぜか?シーラント材が小さな穴は塞いでしまうからです、なので、よほど大きな穴が開いてもチューブドの場合急に減圧して落車の危険があるのに対し、チューブレスの場合徐々に抜けていくズバリではないですが、ランフラットタイヤの様な特性を得ます。

 

作業勘のいいひとは、リムの洗浄、テープ貼付、チューブレスバルブ装着、タイヤ装着までできると思うのですがいかんせん安全を考えると技術のしっかりした店舗で、正確に装着した方がタイヤの寿命も延びるので推奨したいです。

 

使ってみたいとおいう人がいるでしょうから、BIKE&TECHでも試乗用ホイールをキシリウムエリートで用意しています

 

ご用命ください。